高度と気圧と温度の関係
気圧と温度は、高度と共に下がっていきます。この地球大気の気圧・温度・密度・粘性が高度によって どのように変化するかを表したモデルが国際標準大気(International Standard Atmosphere)といいます。 国際標準大気によれば、海面上での気圧は101.3kPaで、気温は15℃、気温減率は-6.5℃/kmとなっている。 つまり、海面上の気温15.0℃の場合、気温減率は100mにつき0.65℃となります。 また、高度と気圧の関係では10mの上昇に対して1hPa程気圧が低下していきます。
以下に、高度と気圧と温度の関係を表に示します。
高度(m) | 気圧 | 気温(℃) |
0 | 1.00000 | 15.00 |
100 | 0.98818 | 14.35 |
200 | 0.97654 | 13.70 |
300 | 0.96495 | 13.05 |
400 | 0.95347 | 12.40 |
500 | 0.94213 | 11.75 |
600 | 0.93089 | 11.10 |
700 | 0.91974 | 10.45 |
800 | 0.90870 | 9.80 |
900 | 0.89782 | 9.15 |
1000 | 0.88699 | 8.50 |
1500 | 0.83452 | 5.25 |
2000 | 0.78456 | 2.00 |
2500 | 0.73708 | -1.25 |
3000 | 0.69191 | -4.50 |
3500 | 0.64909 | -7.75 |
4000 | 0.60834 | -11.00 |
5000 | 0.53316 | -17.50 |
6000 | 0.46556 | -24.00 |
7000 | 0.40525 | -30.50 |
8000 | 0.35135 | -37.00 |
9000 | 0.30340 | -43.50 |
10000 | 0.26090 | -50.00 |
上表のように、高度2000mでは20%強も気圧が減り、乗り物等で短時間に高度が変化した場合に すぐに激しい運動などをすると酸欠状態に陥り、高山病の症状が現れる恐れがあり、 標高の高いゲレンデでのスキー・スノーボードは注意が必要です。 しかし、高山病は個人差があり 高度1000mでも気圧が10%強減ることから低い高度でも注意が必要です。 そして、高山病の症状は、頭痛、吐気、眠気(めまい)などとなっており、高山病の予防法としては カフェインを含まない飲料を多く飲むことが挙げられます。 また、高山病の場合には直ちに低地への移動することが対策となります。
【参考】
飛行機は巡航高度は1万メートル前後の高度を飛行しており、機内は2000m位の気圧に与圧されています。
また、何らかのトラブルで機内の与圧を維持できなくなると客室には酸素マスクが下り、
一気に3000m程度まで緊急降下します。