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スキー・スノーボード滑走面の構造

スキーの滑走面は、低密度ポリエチレン(Low Density Polyethylene)や高密度ポリエチレン(High Density Polyethylene)でできています。

polyethylene

これらポリエチレンには結晶部分と非結晶部分とがあり、非結晶部分はアモルファス(Amorphous)と呼ばれています。

amorphous

結晶部分は原子がぎっしり詰まった状態で、WAXなどが中に入り込めなくなっています。 一方、アモルファス部分は隙間が多くこの間にWAXが入り込み、これによりWAX効果を発揮します。 しかし、ポリエチレンは熱に弱く80℃~150℃(密度等で変化)で急激に軟化が始まるためワクシング時には注意が必要です。 WAXをより浸透させるには、アイロンでのワクシングを繰り返すか、パラフィンの融点より少し高い温度(60℃)付近で 長時間放置しワックスを染みこませる方法があります。これらにより、アモルファス部分に染み込んだWAXは滑走時に ソールが冷やされるとアモルファス部分の収縮力により次々とワックスを押し出します。